仲良しでいつも一緒のふたりは、同い年で、同じところに住んでいて、名前も同じ。
外国へ行くと、人の名前って、日本の名前に対する考えとずいぶんと違うもんだと思うことがある。ひとつ例をあげると、日本でも同世代であれば、同じ名前はよくあることだが、外国ではおばあちゃんと同じ名前とかもあったりする。日本だと、時代によって名前は変化していくもので、祖父母の世代の名前は古くさいと考え、つけたがるものはまずいない。外国でも、時代によっての流行があるようだが、変遷のサイクルがあって、またつかわれたりする。
名前を継承するということが、重要視されているのだろう。日本でも、祖名を伝承する文化で、男子は親の名前の一字を継承していたりしていたが、今どきそんなことをしている人は皆無に近い。祖名を引き継ぐ慣わしがある国だと、従姉妹(従兄弟)同士が同じ名前になるなんてのは当たり前。家族や親戚中で、同じ名前がうようよいる。
また、宗教によっては、名前のつけ方に決まりがあったりする。キリスト教なんかは、キリスト教の聖人の名前からつけたりすることが多く、日本のように好きなように名前をつけていいということはあまりない。
同じ名前だと、呼ぶときとか、区別をつけるのがむずかしそうだ。小さい子供の名前を呼んだのに、おばあちゃんが振り向いたりしたら、気まずいったらありゃしない。
仲良しのふたりは、どういう意味なのかわからないが、一方の名前に前にナイスとつけ足して区別をつけているようだった。