バリでは、絵画や彫刻、舞踊、音楽などの芸術や芸能といったものが、日常生活のなかに存在している。なかでも、バリ文化の華として知られるバリ舞踊は、バリの人々にとって欠かせない重要なものとなっている。
かつては、神へ捧げる奉納舞踊として舞われた神聖な舞踊で、鑑賞用としてだけでなく、バリ・ヒンドゥーの儀式や祭礼の際にも踊られ、神や祖霊を慰めると同時に人々の娯楽として親しまれている。
バリの大多数の女子が、伝統舞踊を習うという。幼稚園や小学校にも、バリ舞踊の授業がある。町を散策していると、学校や寺院や集会所なんかで、バリ舞踊の稽古風景に遭遇することも珍しくない。
静と動が交差する幻想的な優美な舞は、見ていて飽きることがない。静から動、動から静へと変化する目の表情や繊細な指の動き、華麗な足さばきは、なんとも魅惑で、いつまでも見ていられる。小さな踊り子にさえ、艶やかさ、妖艶さ、可憐さ、そして迫力がパンパンにつまっている。