インドネシアの小学校は、私立や国立に関係なく制服なのだが、ほかの国では見かけない珍しい制度がある。曜日によって制服が変わるのだ。常夏なので衣替えはないが、月・火の制服、水・木の制服、金・土の制服と、制服は基本的に3種類ある。
月・火は、インドネシア全国共通の制服で、白いシャツに、女子は赤のスカート、男子はズボン。インドネシアの国旗と同じ、メラ・プティの制服だ。メラ・プティの直訳は紅白。メラは赤色のことで自由と勇気を表し、プティは白色で正義と純潔を意味する。
残りの曜日は、自由なのだそうだが、バリ島の学校では、どこも同じようなもので、水・木はブルーの制服で、金・土はプラムカと呼ばれるボーイスカウトのような組織の茶色の制服であった。これに加えて、体操服があったりする。
白いシャツを着てる日は、ネクタイはお約束だが、つけていない子も多い。女子のネクタイは、剣先が水平にカットされているスクエアタイとなっている。これまた珍しいので、制服を見るだけで、インドネシアの小学生だということがすぐにわかったりする。