金曜日はイスラム教にとって特別な日。ムハンマドがメッカからメディナに脱出した金曜日を安息日としている。安息日とは、厳密にはユダヤ教のものであり、イスラム教の安息日は似ているが同じではない。ユダヤ教においての安息日は、何もしてはならない日であるが、イスラム教では、普通の日と同じように、自分の仕事に励んでもよい。
イスラム教徒が金曜日に行うのは、集団礼拝だ。イスラム教徒の宗教的義務として、もっとも重要なのが礼拝。日課として行われる5回の礼拝には、いちいち名前がついており、日の出前に行うファジュル。正午に行うズフル。午後に行うアスル。日没直後に行うマグリブ。夜に行うイシャー。金曜日の特別な礼拝は、正午のズフルの代わりに行われる。この金曜礼拝は重要なもので、成人男性はモスクに集まり礼拝することが義務付けられている。
イスラム教を国教とする国では、集団礼拝が行われる金曜日を休日としている国もあるが、パキスタンの休日は日曜日。 金曜日は学校が半休になる。金曜日が半日、土曜日は普通で、日曜日が休み。実に面倒くさそうだ。
ちなみに、パキスタン全土でかはわからないが、この地域の5歳の0年生のクラスは、学校は半日だけ。授業と授業の合間に休憩時間はなく、休憩時間があるのは、ちょうど中間に1回だけなのだが、なぜだかその休憩時間を取ってから帰宅する。