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Nepal2022

#280

ぎりぎりアウト

May 23, 2023

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スクールバスが到着したようなので、出迎えにいく。お気に入りの子は乗ってるかな?とバスを中をうかがっていると、先に向こうが私に気付いていたようで、手を振っていた。ネパールでもっとも溺愛してきただけのことはある。
「なんで3年も来なかったの?」さすがに第一声は挨拶だったが、バスから降りてきて、彼女の会話の切り出しがこれだった。なんでって言われても困ってしまう。この3年来なかったのは、自分の選択ではないのだ。コロナの影響で海外旅行ができなっただけで、自らネパールへ行かないと決断したわけではない。「コロナウイルスで・・・」と答えるしかなかった。

3年という期間は、長いものである。特に子供には長すぎる。大人だと「ひさしぶり、元気だった?」みたいな感じで、前回と同様の距離感から再スタートできる。実際にこの3年ぶりのネパールでもそうだった。だけども、子供は違う。覚えていないことも多いし、覚えていたとしても、距離感がまるで変わってしまっていたりする。その距離感は、年齢的なものもあるので、元のようには戻るのはむずかしいことのほうが多い。
誰かにいだく「会いたい気持ち」は、そう長くは続かないもんである。国によってはSNSなどで、帰国後に子供から連絡が来たりするのだが、そこからも気持ちが離れていく感じが、ありありと感じる。はじめの数ヶ月は頻繁に来るものの、半年、1年と経つにつれ、どんどんと減っていく。2年も経てば、限りなく0に近くなる。
やはり、3年もの間隔があくというのは、長すぎるのである。ぎりぎり間に合ってないのだ。

いぼの子

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