パキスタンは情報が少ない。あっても古いから当てにならない。ガイドブックは最後に発売されたのが15年も前の古いものしかなく、実用的ではなく参考程度にしかならない。訪れる外国人旅行者も少ない。そして日本人となると、ツアー客か世界一周とかをしているバックパッカーがほとんどなので、出てくる情報はほとんど役に立たない。
だけれども、その情報が少ないのがいいのだ。日本で暮らしているときは、おすすめのスポットとか、おいしいレストランとか、会ったこともない他人の評価で行き場所チョイスしてしまいがちだが、パキスタンではそんなのを気にする必要はない。誰かの旅をなぞる旅なんてしなくていい。行ったことないの場所は、はじめてを楽しめばいい。
非日常を求めて海外旅行に行く私には、旅先の日常が自分にとって最高の非日常である。人気の観光スポットをスタンプラリーのように写真におさめて回る旅ではなく、旅先の人々の暮らしや風景に目を向けていきたい。観光客向けの見映えのいい料理ではなく、地元の暮らしにあるものを食べていきたい。ほかの人に評価されなくっていいし、注目されなくていいじゃない。自分だけの自分らしい旅を見つけよう。