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Pakistan2023

#304

左右にチュウイ

Dec 09, 2023

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Photos

人物写真のなかで、撮った写真を編集しているときに、撮るときにもっと考慮べきだったと悔やむものがある。それは顔の向き。つまりは真正面か、右ほほを見せるか、左ほほを見せるかについてだ。
撮るときには、顔の向きについては、ほとんど意識することがない。そのときの自分と相手の位置関係や、相手の体の向きに合わせるようにして撮ることが、ほぼすべてだからだ。だから、顔の向きについては、こちらの意図というより、受け身な感覚の要素である。
無意識で受け身なのだが、左ほほを見せる左向きの写真のほうが多いように思う。人物写真に限らず、世の中のものは、左向きで見ていることが多いから、心理的に落ち着ちついて、知らずと多くなっているのかもしれない。
人物写真に似たところだと、人物のイラストなんかは左向きがほとんどだ。これは利き手による書きやすさが要因だろう。人物ではないものでもそうだ。たとえば、車の写真なんかも左向きが多い。素人が撮ったものではなく、宣材用の写真の車の写真に限った話であるが。これは左車線だからとかが、影響するのだろうか。ほかにも、動物の図鑑も左向きがほとんどな気がするし、魚にいたっては左に決まっている。魚が左向きなのは、焼き魚が左頭なのが日本料理のマナーだからだろう。

話がそれてしまったが、逆の向きで撮るべきだったと悔やむケースが、最近またひとつ増えた。
それはカラーシャ族の前髪だ。カラーシャ族はチュウイと呼ばれる三つ編みをしている。幼い子は前髪の一本だけ。小学校高学年くらいになると、横や後ろ髪にも増える。この三つ編みした前髪を左右どちらかの耳にかけるのだが、耳にかけている側が見えるように撮ればよかったと思うのである。その理由は単純に、見えていないと知らない人にとってはどういうものかわからないからだ。
チュウイの前髪を左右どちらにかけるかの決まりはない。ひとりの子の写真を見ても、右のときもあれば左のときもある。だが、多くの写真を見返してみると、右の耳にかけている方が圧倒的に多かったのである。
つまりだ、左向きの写真のほうが多い私とは、相性が悪いのである。

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