最悪、一からやりなおすか、新規開拓するしかないな。そんなことを思いながら、1軒の家へ向かう。私のウズベキスタンの旅は、この家で半分くらい構成されているといっても過言ではない。
コロナ前までは毎年のように訪れていたが、コロナによる規制でおよそ4年半ぶりとなったウズベキスタン。ウズベキスタンには長らく付き合いのある家族がいくつかいるのだけど、この4年半の間はどことも一切連絡もしていない。最後に訪れた2019年ごろは、スマートフォンがようやく普及してきたあたりで、SNSなどでのつながりはなかったのだ。4年半もの間、まったく関わりがなく、交流が途絶えていたので、行く前には不安があった。
子供たちは覚えていない可能性もある。覚えていたとしても、コロナ後に訪れたほかの国であったように距離感が変わってしまっていることもある。あどけなかった3歳児は、今は7歳か8歳になって、小学校へ通っているはず。まだまだ無邪気さがあった9歳の子は、13歳か14歳ですっかりお姉さんになっていることだろう。身体的にも成長しまくっているだろうが、精神的にもかなり大きな変化があるだろう。
背も髪も伸びた元3歳児が飛び出してきて、間髪入れずに抱きついてくる。よくも4年以上も音信不通だった人間に対して、そんなことができるもんだ。名前も顔も忘れていないようだ。日常的に話題にしてない限り、その年齢ではむずかしいように思う。よっぽど私のことが好きらしい。
以前と同じように、散歩したり、家の前にある階段のところに座って遊ぶ。歩いていても、座っていても、べったりだ。前と同じように、膝の上に座ってくるが、ちょっと重い・・・。