とびきり美人な子を写真に撮ると、そのあとがつらい。
単純にハードルが上がるからだ。美人の写真に味をしめたことで、求める見た目のレベルがぐんと上がってしまって、次のターゲットを探すのがむずかしくなる。
とびきりの美人って、あきらかに周りと違うから、すごく目立つし、浮いちゃう存在でもある。存在感がすごくて、第一印象ひとり勝ちって感じ。その子を基準に考えちゃうと、美人と思える子はなかなかおらず、美の基準が狂ってしまう。同レベルの可愛い子でないと満足できなくなってくる。
つまるところ、しばらくの間ときめきが減るのである。当然ながら、写真を撮る枚数も減る。目が肥えれば肥えるほど、キュンとする体験からは遠ざかってしまうのだ。
そうはいっても、とびきり美人な子なんて、ほいほいといない。探そうと思えば、見つかるもんではない。普通に街を歩いていて、同レベルの子なんてまずいない。マーフィーの法則のように「探すのをやめるとそれは見つかる」といった具合にもいかない。
美人というのは、出会えることはすごい確率で、貴重な存在だいうことを、あとからたっぷり思い知らされるものなのだ。
次会うときは、ひれ伏してあがめているかもしれない。