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Nepal2023

#321

ガネーシャ愛

Jul 23, 2024

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ネパールに愛してやまないものがある。ヒンドゥー教の神様のガネーシャだ。ぽってりとしたお腹の人間の身体に、象の顔をもち、腕は4本と、だいぶと型破りな姿をしている。これがとても愛らしいのである。
ガネーシャはヒンドゥー教の神様であるが、世界中でとても人気があり、広く礼拝されていて、見かけることが多い。だが、ネパールのガネーシャが特にいいのだ。どこがいいかというと、ネパールのガネーシャは、生きているように感じるところだ。
ネパールでは、街のいたるところに大小さまざまな祠のような場所があり、多くの人が日常的にプジャを捧げている。プジャとは、礼拝や祈り、儀式のこと。その対象である神様には、ティカという赤い粉をつけ、聖水をふりかける。プジャの積み重ねにより、上からペンキをぶっかけたのかと思うほど、日本人にはなじみのない色と空間になっている。まるで地獄絵図のようであるが、それが人々の祈る気持ちが可視化されたものであり、神様が生活のなかに息づいているのを感じるのである。

象の顔の由来の話も、かなりぶっ飛んでいて、好きな要因のひとつだ。複数の神話があるが、一番有名なものを簡単に説明するとこうだ。

“ヒンドゥー教の三大神のひとりであるシヴァ、その妻のパールヴァティーが、身体を洗ったときに出た垢を集めて人形を作り、命を吹き込んで自分の息子、ガネーシャとした。
パールヴァティーの命令で、ガネーシャが入浴中の番を任されているところに、シヴァが帰還。ガネーシャはそれを父、偉大な神シヴァとは知らず、入室を拒んだ。
するとシヴァは激怒し、ガネーシャの首を切り落として、遠くへ投げ捨ててしまう。
後にそれが自分の子供だと知ったシヴァは、投げ捨てたガネーシャの頭を探しに西に向かって旅に出かけるが、見つけることができなかった。
しかたがないので、旅の最初に出会った象の首を切り落として持ち帰り、ガネーシャの頭として取りつけ、復活させたといわれている。”

やはり愛する要素しかないやつである。

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