社交的でおしゃべりでよく笑う自分もいれば、暗くて無口で無愛想な自分もいる。相手が誰なのかとか、いる環境によって、どういう自分でいるかって変わってくるけど、旅行をしているときの自分って、ずいぶんと社交的で驚く。
旅行中に社交的なのは、新しい出会いを求めてオープンな姿勢でいてるとか、旅行という環境が普段よりも社交的な一面を引き出しているとかってことではなく、処世術のようなもの。旅行を円滑に進めるために、笑顔でフレンドリーに接したり、相手を尊重する姿勢を示すことで、「良い人」という印象を与える防衛策といったところだろうか。
意識的に社交的な自分に切り替えているわけではない。無意識にそうなるのだ。本当は無理をしていて、社交的な自分を演じてるとかでもない。これも本当の自分のひとつ。
旅行中はずっと社交的かというと、それは違う。子供と遊んでるときなんかは、また違っているし、お気に入りの子と嫌いな子じゃ、これもまた全然違う。どの自分がもっとも本当の自分というわけではなく、どれも本当の自分だけど、相手に見せているのは、ひとつだけ。