Loading...

Pakistan2025

#371

シャッターは愛

Jan 16, 2026

Share post:

Photos

写真を撮るのは好きだが、「撮って」と頼まれて撮るのは好きじゃない。そこにはきっと愛がないからだ。
写真を撮る動機はさまざまだが、仕事でもない限り、人は自分の興味があるものや好きなものにしかレンズを向けない。対象が人であれ何であれ、そこに愛がなければ、心からシャッターを切りたいと思う瞬間は訪れないからだ。
シャッターを押すという行為自体はシンプルだが、どんな気持ちを乗せるかで結果は大きく変わる。
観光地で見ず知らずの人に撮影を頼まれるときなどは、その最たる例だ。それは表現ではなく、ただの作業になってしまう。もちろん相手と背景の構図などは考えるが、気持ちが乗っていないため、運任せでシャッターを切ることになる。気分はまるで、証明写真の機械だ。カウントダウンを伝えて、ただ無機質にシャッターを切る。
しかし、愛情を注げる被写体となったら、心が色づく。素敵な瞬間を撮ってあげたいという情熱が芽生え、一枚に心が宿る。
そういう意味で、シャッターを切るという行為は、わかりやすい愛情表現だと思う。ただ、写真を通して好きという気持ちを素直に表現していると、誰が好きなのかはすっかり見透かされてしまう。

お気に入りの子は、どの子も「写真を撮って」と言ってこない。単にそういう性格なのかもしれないが、わざわざ言葉にしなくても、私がレンズを向けることを、彼女たちが誰より知っているからに違いない。

共生のゆく末

Dec 05, 2025 | Pakistan 2025

prev