Mar 03, 2017 | India 2016 ポプラに恋して ラダックでは珍しく人物以外に写真に撮りたいものがあった。それはポプラの木。ラダックの風景というと草木一本も生えていない荒涼とした岩山のイメージだが、村は必ずといっていいほど、ポプラの木に囲まれ緑豊かな...
Mar 01, 2017 | India 2016 好奇心の摩耗 私ははじめて訪れる旅行よりも、気に入った土地に再訪するのが好きなのだが、再訪を何度も繰り返すたびに好奇心が摩耗してしまう。 再訪を繰り返すより、新しい場所へ行ったほうがいいのか?とも思ったりもするが...
Feb 14, 2017 | India 2016 縦空病 ラダックでなによりも感動的なのは、抜けるような青空だといっても過言ではないだろう。青空と荒涼とした大地。青空とチベット仏教の僧院。青空と風にはためくタルチョ。その青空にまた会いたくて、ラダックを再び訪...
Feb 13, 2017 | India 2016 三匹目のこぶた ラダックの冬は長く厳しい、一年の半分以上が氷点下だという。氷点下20度以下になることも珍しくなく、外界との間をつなぐ峠道は、積雪により通行不能になり閉ざされた世界となる。あらゆるものが凍りつき、物資は...
Feb 01, 2017 | India 2016 シャヨク谷のトゥルトゥク そこはまるで「風の谷のナウシカ」の世界のよう。険しい山々の谷間に緑の平原が広がる景色は、主人公のナウシカが住む集落「風の谷」を彷彿とさせる。 ラダックの北部、標高5,000mを超える峠を越えて、世界...
Jan 30, 2017 | India 2016 たかが折り紙、されど折り紙 私は外国に行くとき、いつも折り紙を持っていく。折り紙は言葉が通じなくても楽しめるのと、日本らしさもあって、外国人相手にはとてもよいコミュニケーションアイテムになる。取り立てて上手ではないので、複雑なの...
Jan 24, 2017 | India 2016 憂鬱カレー 朝、目覚めると、遠くからかすかに音が聞こえる。ペッタンペッタン。チャパティをつくる音だ。「はあ、今日もカレーか」そんなため息まじりのつぶやきで、一日が始まる。なんとまあ、くだらない理由の憂鬱で嫌な一日...
Jan 23, 2017 | India 2016 おとぎの国のガルクン ラダックの北西部に「花の民」と呼ばれる人々が住んでいる。ドクパというアーリア系の少数民族で、頭に花を飾る風習があるという。頭に鮮やかな花やホオズキを飾るみたいだが、今では祭りや祝いごとくらいで、普段は...
Jan 16, 2017 | India 2016 晴れてなんぼのパンゴンツォ 誰がこんなに高い場所に、こんなに巨大な湖があると思うだろうか?中国のチベットとの国境にまたがる、世界でもっとも高い場所にある塩湖、パンゴンツォ。標高は富士山よりも高い4,250mである。全長はなんと1...
Jan 12, 2017 | India 2016 いと美しき峠越え ラダックとは、チベット語で「峠を越えて」という意味である。その名のとおり、ラダックを陸路で目指す場合は、5,000m級の峠をいくつか越える必要がある。空路で入ったとしても、ラダックの中心地であるレーか...
Dec 17, 2016 | India 2016 ヒジャブ秘密領域 ラダックに住むムスリム女性も、ヒジャブを身につけている。ヒジャブとは、ムスリムの女性が人前で髪を隠すのに用いるスカーフのあれだ。原理主義のイスラム教の国みたいに、全身真っ黒や顔まで隠しているなんてのは...
Dec 13, 2016 | India 2016 瞳の住人 私は今の自分の人物写真の撮り方というものが、とても気に入っている。それは構図とか色合いとか写真的な要素とは別の、距離感だったり、アプローチの方法だったり、視線といったような撮影スタイルのことである。今...
Dec 08, 2016 | India 2016 日常と非日常 旅行先で偶然にお祭りに出くわすこともある。日常の風景を見るのが好きなので、お祭りはみんな楽しそうにしてるものの、人が多かったり、忙しそうだったりするので、偶然にお祭りがあったとしても、あまり嬉しくはな...
Dec 08, 2016 | India 2016 チェムレの虜 ラダックはチベット文化の西の端にあたり、インドに併合されたため、中国の文化大革命の影響は受けず、多数のゴンパが残る。ゴンパとは、チベット仏教の僧院のことで、ラダックのゴンパはたいてい岩山の上にあり、頂...
Dec 06, 2016 | India 2016 ノーノー合戦 トゥルトゥクは2010年に外国人の入域が許可されるようになった地域。そんなトゥルトゥクでは、しばしば女の子に写真を断られる。男の子は自分から写真を撮ってくれとせがんでくるが、女の子は違う。特にある程度...
Dec 03, 2016 | India 2016 岩肌ロック ラダックは絶景だらけだ。澄み切った青空。緑に囲まれたオアシスような村。高く険しい岩山。どこまでも広がる茶色の荒野でさえも、ずっと見ていても飽きがこない。それはラダックにとってはなんでもない景色、名もな...
Dec 01, 2016 | India 2016 バルティ女子に首ったけ 魅力的な場所が数多くあるラダックのなかでも、とりわけて好きなのがトゥルトゥク。外国人が入域できるエリアでは、インド最北端の地とされている辺境の村だ。インドとパキスタンの停戦ラインから、わずか10kmほ...
Nov 29, 2016 | India 2016 おかえりラダック 再びインドの中の小さなチベット、ラダックへ。インド北部のジャンムー・カシミール州に位置するラダックは、平均標高が3,500mに達する山岳地域で、かつては独立した王国であった。パキスタンと中国との未確定...